分类
快捷导航
开启左侧

【大赛采访】ラブドールと作る世界観・中国の愛好家たち

[复制链接]
精华 小美 发表于 2018-12-20 01:14:34 | 显示全部楼层 |阅读模式 打印 上一主题 下一主题
作者:吉井忍  来自:http://www.roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=1454

日本作家吉井忍

新浪微博:https://weibo.com/p/1035051927463421

日本电子杂志《ROADSIDERS’weekly》

官方网站:http://www.roadsiders.com/

travel Freestyle China 即興中国
ラブドールと作る世界観・中国の愛好家たち
写真:コンテスト参加者のみなさま
文:吉井忍
少し前に武漢でセックスミュージアムを取材させていただいた際、様々な展示物の中で特に印象的だったのが入り口近くに置かれていたラブドールだった。確かに、これも「文化」であり後世への遺産となるものだなと気づいた次第。この時に都築編集長より中国ラブドール業界のオモシロ事例をご教示いただき、いつか書いてみたいとぼんやり思っていた折、今度は中国で初のラブドール写真コンテストがあると聞いて興味炸裂!
image2_01.jpg
写真コンテスト「娃娃撮影大賽」。
さっそく主催側に連絡してみたところ、とても好意的に対応していただいた。今回はこの写真コンテスト「娃娃撮影大賽」を中心に、中国のラブドール愛好家たちが繰り広げるストーリーの数々をご紹介したいと思う。

「娃娃(ワーワー)」とは中国語で人形を意味する。ラブドールは「実体娃娃」とか「倣真娃娃」、「充気娃娃(※これは空気を入れて膨らます古いタイプ)」と呼ばれることが多いが、愛好家たちは単に「娃娃」と呼んでいるようだ。ドール仲間は「娃友(ワーヨウ)」、ドールをお世話したり一緒に暮らすことは「養娃(ヤンワー)」と言う。

今回の写真コンテストはラブドールフォーラム「芸美娃娃」(イーメイ・ワー https://www.ym6.com/)と検索エンジン「百度(バイドゥ)」が運営するSNSが共催。さらにラブドールのメーカーが7社も協賛しているので賞品はかなり豪華、各社のサイトだけを見ていても興味が尽きない。これらメーカーについては文末におまけコーナーを設けたのでそちらを参照していただきたい。コンテストの特等賞は“人造人”つまりアンドロイドで、このほか1等から3等の賞品もラブドールやそのヘッドなど魅力的なものが並ぶ。
image2_02.jpg
特等賞は「人造人科技」提供のアンドロイドは40万円相当の豪華賞品!1~3等のまでの賞品として送られるドールたち。
応募先は、自由に題材を選べる「自由組(フリー部門)」と、ドールと何か具体的なものを組み合わせた「創意組(クリエイティブ部門)」を選ぶことができる。後者は特定の商品やブランドとドールとの組み合わせを想定したものらしいが、実際にはかなり幅の広い作品が提供されていた。いずれの部門も撮影技術、創造性と加工処理技術の三方向から得点を付け(比率は4:4:2)、100点満点とする。
特等賞受賞作品:ドールがドライバーになって大活躍!
image2_04.jpg
『女性ドライバーの悪夢』(作者:千古一混)の巻頭ページ。
審査結果は11月6日夜に発表された。98.80の高得点で特等賞を射止めたのはクリエイティブ部門からの『女司機的噩夢(女性ドライバーの悪夢)』(作者:千古一混)、46ページにわたるマンガ仕立ての大作だ。後のインタビューで審査員の一人であるSAKITANさんもお話されている通り、今回のコンテスト参加作品にはストーリー仕立てのものが多く、写真と物語(もしくは作者の世界観)の面白さを競う意味合いが大きいようだ。この点で日本の写真コンテストとは趣が異なる。
image2_05.jpg
劉穎はきれいで単純、ちょっと気の強い女性、という設定。もう一人(多分作者の千古一混さん)と一緒に生活しているらしい。
『女性ドライバーの悪夢』は、ある女性・劉穎(リュウイン)の物語。劉穎は念願だった自動車のナンバープレートの抽選※に当選し大喜び、まずは免許を取ろうと教習所に通い始める。AT車は高いから、マニュアル車の免許を取るという節約家の劉穎。「免許取れたらチベットまでドライブに行こうね」とルンルンだが、運転のセンスはかなり悪く教習所でも大失敗、落ち込んでしまう。そんなある日、彼女は夢をみる。

※中国では車両台数の急増に伴う交通渋滞や環境汚染を改善するため、政府が都市部のナンバープレート発行に制限をかけている。地域によっては当選確率は1%以下とかなり低い。
image2_06.jpg
落ち込む劉穎。
(以下、劉穎の夢)重大ニュースが発表された。地球に隕石が落ちてくる! 人々は宇宙船に乗り込んで地球を離れるが、劉穎はのんびり風呂に入ったり化粧をしたり、かなりマイペース。やっと乗り込んだ宇宙船はなんと、パイロットが怪我をしてしまい操縦する人がいない。誰か乗り物の操縦を知っている人は!? しかしこの時代は自動運転が主流。皆がまごつく中、ちょうど教習所で免許取得中の劉穎がパイロットを担当することになり、首尾よく宇宙船を動かして地球を離れる。その後も操縦は順調、彼女は水飲み鳥(理科室によくある、熱力学を説明するためのおもちゃ)に運転を任せて麻雀に没頭、そうしているうちに宇宙船はブラックホールに飲み込まれてしまう
image2_07.jpg
お出かけ(というか地球脱出)のため、おめかしに余念がない劉穎。

image2_08.jpg
ちょっといやらしい感じのおじさん(日本人という設定)だが、「宇宙船の動かし方は自動車と同じようなものだ」という重要情報を与えてくれる。

image2_09.jpg
見事に地球脱出。

image2_10.jpg
操縦がうまく行ってご機嫌の劉穎。

image2_11.jpg
麻雀の腕もかなりのもの。
「なんて怖い夢!」目覚めた劉穎は、これまでの考えを改めAT車の免許を取ることにした。無事免許を取得、ドライブに出かけたものの、ブレーキを踏み間違えて大失敗してしまうのだった。(『女性ドライバーの悪夢』了)
image2_12.jpg
ブラックホールに!

image2_13.jpg
悪夢から目覚めたところ。光の加減などがうまい。

image2_14.jpg
めでたく免許取得、ドライブに誘ってくる劉穎。

image2_15.jpg
コミカルなエンディング。
「千古一混」さんはウェイボー(中国版ツイッター)でも2012年ごろからラブドールの情報を発信されており、愛好家の中ではかなりの古株であるようだ。彼にコメントをお願いすると、以下のお返事をいただいた。

「この世界に長くいるもんで、今回のコンテストでは付き合いで僕に点を入れてくれた人も多いんじゃないかなあ。作品については、マンガ形式にしたことやストーリー展開などのアイデアは気に入ってますが、アート的な表現力についてはもう少しスキルアップが必要だと感じています。」

「ドール情報に注目し始めたのは10年ぐらい前、実際に購入を始めて5年です。その前は中国にドールなんてなかったですしね。日本のドール情報もよく見てます。それで日中でドールの扱いが少し違うことに気がつきました。日本の愛好家はドールを自分の家族みたいに扱っていることが多いようですね。中国は、特に男性の愛好家の場合、自分の心の中や普段言えない気持ち、もしくは女性的な部分をドールに託していることが多いです。だから、僕もそうですけど、彼らがドールを撮るのはつまり、自分を撮っているということです。家族ももちろんかなり近しい存在ですが、そこまで近くないというか、まだ自分の外にあるものとして扱っているんじゃないかと。」

後に行った他の方へのインタビューでも、同じような意見を度々耳にした。「千古一混」さんの、少なくとも中国の愛好者についてのコメントはかなり的確かもしれない。
フリー部門1位受賞作品:ちょっとおてんばな女神さま
フリー部門で98.67点を獲得し、トップとなったのが小枼子(シャオイエズ)さんの『籠』。「ちょっとおてんばな女神さま、心の中に不安を抱えていて、そのせいか籠の中に可愛らしいものを閉じ込めておくのが好き。籠の中の鳥たちの心も知らずに……」。ファンタジーさの中にちょっとだけ心の闇を付け加えた、それでいてとてもきれいな組み作品だ。
image2_16.jpg
『籠』(小枼子さん作)より。

image2_17.jpg
撮影技術の高さで定評がある小枼子さん。

image2_18.jpg
ドールはEXDOLL社とボークス社。

image2_19.jpg
このドールは3年前に購入、暁暁(シャオシャオ)と名付けたそう。

image2_20.jpg
「自由と愛、手放すことの勇気などを表したかった」(小枼子さん)という。
作者の小枼子さんは1年前まで家族と住んでいたが、今は一人暮らしでドールをお世話している。「昔は一人暮らしに憧れたけど、家族と賑やかにしているのがよかったなと今になって思います。人間ってそんなもんですよね。一人になると寂しがるけど、大勢でいると静けさを求めるという。最初のうちは、仕事から帰ってきて部屋の暗がりに人影を見つけて腰が抜けそうになったりしました。もちろんドールだったんですけど。今はもう慣れて、家に帰るとまず暁暁のほっぺたをムニーッてつねるんです。友達みたいなものですね。」
image2_22.jpg
『籠』の制作過程。下絵を準備したり、丁寧に作り上げていった過程がうかがわれる

image2_21.jpg
『籠』の撮影風景。
フリー部門2位以下の受賞作品受賞作品のリンクは以下の通り。前述の通り組み作品が多く、全体を見るにはフォーラムに会員登録し、かつコメントを残す必要があるのだが、リンクをクリックするだけで最初の1~2枚は閲覧できるので雰囲気はつかんでいただけると思う。
image2_23.jpg
フリー部門2位の『蛍』、作者はlanbaixihua。

image2_24.jpg
『蛍』より。

image2_25 (1).jpg
https://www.ym6.com/thread-22489-1-1.html


image2_26.jpg
同じくフリー部門2位の『紅黒酷girl硬照(赤と黒、クールな彼女たちのファッションフォト)』、作者は小林老師。

image2_27.jpg
https://www.ym6.com/thread-22725-1-1.html

image2_28.jpg
フリー部門3位の『廃土娃娃』(作者:娃娃工作室)、動画もあるのでぜひ!
https://www.ym6.com/thread-23037-1-1.html

image2_29.jpg
同じくフリー部門3位の『紫陽花の物語』(作者:曦月)

image2_30.jpg
https://www.ym6.com/thread-22699-1-1.html
クリエイティブ部門1位受賞作品:俺とドールのマイ・ライフ
image2_31.jpg
『My life』(作者:Dahlia)の制作過程
今回のコンテストで、個人的に面白いと感じたのがクリエイティブ部門。上記の特等賞を受賞したマンガ風の作品も然り、爽快なほどに自分の嗜好を表し、突き抜けていている。同部門の1位を獲得したのは動画作品『My life』(得点数95.40、作者はDahlia/ダリア)。ドール自身の人生というよりは、ドールを楽しむ「俺(つまりダリアさん)」が前面に出ているが、アクの強さは不思議となくて少年のような無邪気さが感じられる。とにかく、作品を見ていただきたい。
image2_mov1.jpg
動画『My life』(作者:ダリア)
https://www.ym6.com/thread-22677-1-1.html
ダリアさんは大連市在住の30代男性。制作秘話についてお話いただいたのでご紹介したい。

「僕はゲーム制作会社の美術部門で仕事をしてるんですよ。なので動画作りにすぐ入れる環境にはありました。でも時間は結構かかったな。まずBGMから入ったんです。リズム感がある画面にしたかったんで。何ていう曲かは忘れましたけど、3年ぐらい前に聞いた曲が良かったなと思って探して。たぶん、1990年代ぐらいの日本のミュージシャンじゃないですかね。曲が見つかってから10日間ぐらい構想を練って、外と室内での撮影にそれぞれ2日間、動画制作や微調整にさらに数日。国慶節の休みを使って一気に仕上げました。ドールが音楽に合わせてリズムを取ってる場面見ました? あれ、大変だったんですよ! ドールの首を外して、僕が後ろからそれを持って動かしてるんです。カメラは三脚で固定して、全部一人でやりました。あと、ネズミのぬいぐるみがドールの手の上で踊ってる場面。あれはネズミだけ緑色の背景で撮って、後から合成したんです。」

「僕のドールはですね、どこのメーカーかは知らないです。他の愛好家の人はメーカーとか型番とかすごく気にするみたいですけど、僕は全然ですね。去年の夏にドールが欲しくなって、京東(ジントン、中国の大手ショッピングサイト)で買いました。決め手は値段とか、あとはいろんなパーツを見て。最初のうちは顔が気に入らなくて、ドールの化粧を全部こすって落として、僕が新しく化粧したんです。それでかなり好みに近づきました。PPE樹脂なんで、化粧は落とせるんですよ。シリコンだとだめですけど。今回、賞品としてもう一体増えるので、すごく楽しみにしてます。」

このほかクリエイティブ部門の応募作品には、ドールを身近にある商品のイメージキャラクターにしてみるという構成が多く見られる。いわばドールを起用した商品広告を自主制作したようなものだ。これについてフォーラム「芸美娃娃」を主催し、自身もドール愛好家である順子氏は同フォーラム上で次のように説明している。

「ラブドールをイメージキャラクターにすることには多くの利点があります。まずはコスト。スターやアイドルを広告に起用するには莫大なカネがかかってしまう。しかも、人間だけに何かしら過ちを犯したりスキャンダルに巻き込まれたりと(広告主の)心配の種は尽きない。その点、ドールは安心です。ヘンなことには手を出さないし、見た目も完璧。皆さんの想像力を刺激し、無限のクリエイティビティを提供できること請け合いです。しかもこれからはロボットや人工知能の時代。ドールが商品広告に使われることで、消費者に対して積極的かつプラスのイメージを与えることになります。もはや人間のスターやアイドルにできることで、ドールにできないことはないと言えると思います。」

かなり強気な姿勢ではあるが、このアイデアとそれに触発されて作り出された数々の作品には確かに、自由闊達な中国らしさが感じられる。それでは作品を見ていこう。
image2_33.jpg
『イメージキャラクター・小雪』(作者:yzg2169)より

image2_34.jpg
『イメージキャラクター・小雪』より

image2_35.jpg
https://www.ym6.com/thread-22826-1-1.html

image2_36-1.jpg
『ダヴ・ガール、魅惑のダヴ劇場』(作者:苍山雪兔)より。これも8枚組みのストーリー性がある作品。

image2_36-2.jpg
ダヴ(DOVE、徳芙)は米チョコブランド、中国ではチョコと言えばダヴというぐらいメジャーなブランドだ。
https://www.ym6.com/thread-22647-1-1.html

image2_37.jpg
『スマート健康生活』(作者:海上明月さん)より。今回の賞品にもなっているアンドロイド3号を使った商品広告。
https://www.ym6.com/thread-23079-1-1.html
審査員インタビュー(1)アニメからこの世界に:北京在住のお父さん
image2_38.jpg
七夕さんのドール「小蝶」さんとぬいぐるみの共演。
このあたりで、審査員の方へのインタビューを少しご紹介したい。まずは北京在住の七夕さん。北京生まれの北京育ち、中国最大の石油会社「中国石油化工」の下でアルバイトとして働く男性で、奥さんと小学生の娘さんの3人家族だ。とても話し方が丁寧で、優しい雰囲気を持つ37歳。

「僕がラブドールの存在を知ったのは3年ぐらい前です。もともとアニメが好きでいろんな番組を見てたんですが、アニメ関係のフォーラムを眺めていた時、ほかの人が撮ったドールの写真を見つけて“こんなのがあるんだ!”と。なんて言うか、嬉しい驚きでしたね。さっそく一体購入して、自分でも撮り始めました。メーカーはEXDOLL、顔がいいんです。アニメとリアルの中間、リアルだけど2次元に近い“2.5次元”テイストがすごく好きだな。他のメーカーは、僕にとってはリアルすぎる感じです。日本の東方工業(※オリエンタル工業のこと)もいいけど、顔がまだちょっと写実的かな。それより何より、僕には値段が高すぎる。中国までの輸送コストも入れると7万元(1元は約16円)はかかるので、手が出ません。EXDOLLは一番高くても26000元、安いのだと1万元しませんしね。それで、ドールを撮ってフォーラムに載せているうちに芸美娃娃の人ともやりとりするようになって、今回の審査員を担当することになりました。」
image2_39.jpg
バックにある小物の整頓具合から、七夕さんのきちんとした生活がうかがわれる。
「コンテストの応募作品を見た感じでは、レベル高いな、と。ドールの愛好家さんたちとは色々やりとりしてますけど、今回は知り合い以外の人たちの作品が見られたのがよかったです。カメラの技術とかドールの扱いとか、はっきり言ってうまい。審査員をやらせていただくことで、すごく勉強になりました。全部で110作品ぐらいの応募があったんですが、大まかに分けるとエロ感がある大人のテイストと、お前中二病かっていう感じの可愛い系の二種類ですかね。僕が普段撮るのは、そういう(後者の)可愛い系です。」
image2_40.jpg
SNSでドールから新年のご挨拶。日本語だと「みなさまの一年がよりよきものになるよう、お祈り申し上げます」という感じ。
「ラブドールって言うと、すぐ“成人用品(大人のおもちゃ)”だと思う人が多いみたいですが、まあ、それも事実ですよね。EXDOLLの場合、僕が初めてドールを買った頃にはホームページにわざわざ“我々が作っているのは大人のおもちゃではありません”って断り書きがあったんですけど、2016年ぐらいからは、それもなくなりましたからね。(注:EXDOLLの元の会社名はDSDOLLだったが、商標登録の関係から2015年に社名をEXDOLLに変更。それが機か?)僕は写真のモデルにするだけです。話題にする内容も全く違うんですよ、僕らみたいな写真を撮る人たちと、大人のおもちゃとしてドールを扱う人たちとではね。僕らの間では、モデルの服のサイズとか、どのサイトで服が安く買えるとか、カメラのこととか、そういう情報交換が主体。大人のおもちゃ系の人たちは、どのドールの感触がどれだけいいとか、“使い勝手”のよさとか、ある意味実用的な情報を重点的にやりとりしているみたいですね。興味の対象が違うんで、こっちと向こうでは別世界の感覚。今回の写真コンテストも、大人のおもちゃ系の人たちからの応募はほとんどなかったんじゃないかな。」
image2_41.jpg
髪型が凝っている。

image2_42.jpg
ぬいぐるみはほぼ、娘さんのお下がりだそう。
「小学生の娘はドールには全く興味示さないです。最初は“お姉ちゃん”なんて呼んで面白がってましたけど、特に最近は関心ゼロ。勉強が忙しいからですかね。学校から帰って来るとすぐ宿題か塾でしょ、土曜日もなんか習い事があるし。娘の唯一の休みの日である日曜日にはなるべく外で遊ばせてあげたいと思っていて、おじいちゃんおばあちゃんちに連れてくとか、とにかく家にはいないので一緒にドールで遊ぶことは皆無です。妻も娘の世話で手一杯だし、ドールについては何も言ってきません。家に10平米ぐらいの寝室があって、そこを僕が一人で使っているので、基本的にこの寝室にドールを置いて撮影もしてます。仕事がフルタイムではない分、週末や平日に限らず、時間ができた時にドールを撮ります。」
image2_43.jpg
いい表情!
「実は去年、EXDOLLの会社に行ってみたんです。大連にあるんですけど、娘に海を見せに来たついでに、半日時間を取って行ってみました。行ったのは工場じゃなくてオフィスだったんで、作っているところは見られなかったんですが、入口近くに飾ってあるドール3体を眺めて帰ってきました。大連はいいですよ、行ったことあります? 北京よりは確実に空気がいいし、海の幸が美味しいのでおすすめです!」

いつの間にか観光地としての大連のよさに話が移ってしまったが、七夕さんがご自分のペースでドールとの時間を楽しんでおられる様子は分かっていただけたかと思う。
審査員インタビュー(2)好きだと思ったら迷わず買う!ACG大好き美女
女性の審査員にもお話を伺ってみた。広州に住む「尤娜(ヨウ・ナー)」さん。アニメ好きが高じてコミック雑誌の編集部に就職、レイアウトなどを担当していたが、数年前に雑誌があえなく廃刊。現在は小中学校用の教材出版社でレイアウトやイラストを任されている。今回の写真コンテストには審査員として参加しているほか、メイド系コスプレのフォーラムも主催しているという守備範囲の広い方だ。
image2_45.jpg
「ドールを趣味にしている女性はヘンに見られることもあるんです。だから普段ネット上でも女だってことは内緒だけど、今回は特別!」実は、すごい美人です。
「私が持っているのは小さめのBJD(Ball-jointed Doll、球体関節人形)です。ラブドールのような等身大の人形も好きですけど、部屋がけっこう狭いのでちょっと無理かな。今持っているのはボークス社の1/3サイズとアゾンインターナショナル社(以下アゾン社)の1/6サイズ。見てもらった方が早いですね。」
image2_46.jpg
ボークス社ドルフィードリーム® シスター(以下DDS)「博麗霊夢」。「最近買った一眼レフで撮りました。」

image2_47.jpg
撮影地は広州市の百万葵園(ヒマワリガーデン)。一年を通じて花が咲き乱れるフラワーパークだ。

image2_48.jpg
尤娜さんの友人が撮ってくれたという作品。
「あんまり詳しくは言えないけど、とにかくある人との出会いがきっかけで“霊夢”にハマっちゃったんですよね。ちょうど日本のボークス社がDDを出した頃で、私の“霊夢”は2011年の3月にお迎えしました。肩関節が壊れちゃう欠陥があって、それを新しいものに交換するとか、いろいろ苦労しました。腕とか脚はそうやって交換できますけど、ドールの場合一番大切なのはヘッドなので、ここだけはなんとしてでもキレイに保とうと努力してます。」

DDとはドルフィー・ドリーム®の略。ウィキペディアによると「株式会社ボークスによって製造、販売されているPVC製の一般向け球体関節人形」を指す。多くのアニメ・ゲームなどの作品とコラボ、それぞれのキャラクターが持つ髪や表情を忠実に再現しており、中国でも人気が高いそうだ。また、“霊夢”とはゲーム『東方Project』 の主人公である巫女・博麗霊夢(はくれい れいむ)のこと。巫女のビジュアルは中国人の女の子にも人気で、日本の神社の巫女バイトは密かな憧れの職業らしい。

「普段は家の中で撮るんですが、たまに公園で撮影しようなんて時は、ドールにホコリとか花粉が付かないようにめっちゃ気を遣います!あと色が濃いものに触れると色移りしちゃうので、Oxy-10(注:ニキビの塗り薬だが、有効成分の過酸化ベンゾイルがドールの染み抜きにも効く)を準備しておいて、色が着いたらそれで慎重に拭き取るんです。もちろん、毎回ドールに触る前はよーく手を洗います。撮影しない時は服を脱がせてしまって、紙に包んで白い専用バックにしまっておくんですよ。」

「中国にも球体関節人形を作っている所はあるけど、リアルな“三次元顔”が多く、アニメの“二次元顔”はあまり見ないように思います。私はACG(※)が好きなので、どうしても日本製に目が向きますね。特にボークス社とアゾン社は服の造りも細やかできれいだから大好きです。」

※ACGは、もともとは台湾や香港の若者が使っていた日本の二次元コンテンツの総称で、アニメ(Anime)、 漫画(Comic)、コンピューターゲーム(Game)の頭文字を合わせたもの。

「広州にはドール撮影専用のカフェがあって、そこでもよく撮ります。家具とか小道具が揃っているので、ドールにおしゃれをしてあげて、持って行くだけでいい写真が撮れるんです。小道具って、ドール専用の買うと高いんですよね。それが悩みで。それで、食べ物関係の小道具はガチャで取れる食玩を使ってます。日本ほど種類が豊富ではないけど、広州にも動漫星城とか越富広場とかガチャができる所があるんです。とは言っても、私は“タオバオ(淘宝網、中国のショッピングサイト)”で1セットまるごと買っちゃうんですけどね。ガチャだとどうしても品がダブるし。」
image2_49.jpg
尤娜さんが集めた食玩。

image2_50.jpg
大きさもぴったり。

image2_51.jpg
ドール撮影のカフェで撮った作品。ドールが持っているぬいぐるみは日本で買ったベイビーのうさくみゃ。

image2_52.jpg
動漫星城は広州のオタク文化の聖地と言われている場所で、市内を走る地下鉄1号線「公園前」駅に直結。小さい店がぎっちり軒を並べてグッズを販売している。越富広場も動漫星城ほどではないものの、キャラグッズやファッション雑貨の店舗が並んでいる。

「お給料はほとんどドール関連に使ってしまいます。旦那さんも大目にみてくれてますね。ドールの服は、人間のより高いんですよ。ボークス社の(ドール用)メイド服は安くても300元はするし、セイバー(『Fate/ stay night』の登場人物)系は1000元越え。私が自分用に買ってるロリータ服だってこんな値段はしないのに! でも、貯金はあんまり気にしてません。お金を何かに使うってことは、お金の存在を別の存在に換えるだけだと思うから。好きだと思ったら迷わず買う! これが私の信条です。」

2年前には念願の日本旅行を果たした尤娜さん。まずは秋葉原の「キャンディフルーツ」に直行、メイド服を買い込んだ後は原宿でも「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT (ベイビー・ザ・スターズ・シャイン・ブライト)」の世界を堪能。「楽しかったです! 日本の皆さんも、もし広州にいらしたら“娃展(ドール関係の展示会)”にいらしてくださいね。あの混みようを見たら、ドール愛好家の多さが分かってもらえると思います。」もちろん行きます!
審査員インタビュー(3)家庭から離れて至福のひととき
image2_53.jpg
洋葱拉麵さんの作品『ピンクのチュチュスカート』。
続いて取材させていただいた「洋葱拉麵(玉ねぎラーメン)」さんもかなり熱心な愛好家だ。憂いを含んだドールの表情をよく撮っておられる洋葱拉麵さん、これまでにフォーラム上で数多くの写真をアップしているほか、EXDOLL社ドールの詳細なレポートを掲載するなど存在感が際立っている。
image2_54-1.jpg

image2_54-2.jpg
「EVOの鎖骨はより本物に近くて自然。170の場合、鎖骨がかなり浮き出ていてセクシーな感じはする。個人的には(後続モデルである)EVOが持つに至ったナチュラルさに五つ星をあげたい。鎖骨フェチは170を選んでもよかろう。」(洋葱拉麵さんによる『EXDOLL社、170とEVOの詳細比較』より、https://www.ym6.com/thread-10373-1-1.html
「今、ちょっと出先なんですよね。成都(四川省)にいます。女房と子供は地元の青島(山東省)にいて、そっちと成都を行き来する生活をしています。仕事はIT関係で、成都でいろいろ案件が多くて部屋も借りているので、ドールは成都の部屋に置いてます。他の仲間と比べたら、僕のドール歴は短い方ですよ。2013年ごろかな、ネットでたまたまラブドールのことを知って、衝撃を受けました。僕が全く知らない世界だったんで。それで、いろんな関連サイトを見ているうちに自分も欲しくなって、2014年の終わり頃に60センチぐらいのドールを一体買いました。でもドールと言えばやっぱり等身大でしょう。それで昨年、とうとう168センチの子を一体、さらに昨年末にもう一体、170センチの子を買ってきました。どっちもEXDOLLのやつです。買うペースだけは普通の人より早いかもしれない。」
image2_55.jpg
洋葱拉麵さんによる昨年の作品。
「自分でも、なんでこんなにラブドールにハマったのかなと思うことはあります。僕はたぶん、彼女たちを通じて自分の中にある女性的なものを表現したいんでしょうね。コスプレとか仕草、内面的なものを含めて。もちろん、本物のモデルさんにお願いして写真を撮ることもできるけど、人間だけにお互い気を遣うでしょ。何度も同じポーズをしてもらったり、顔を少しだけ左に向けてもう一度!とか……言いにくいですよね。ムッとされたりしそうだし。その点、ドールは気が楽。僕好みの服を着て、こっちの気が済むまでイヤな顔せず付き合ってくれる。それに、ドールじゃなければ出せない雰囲気っていうのもあるんですよ。ある種の空気っていうか。だから僕はこれからもドールを撮っていきたいと思ってます。」
image2_56.jpg
洋葱拉麵さんの最新の作品。
「さっき言ったボディのほかに、ヘッドも3つ持ってます。同じモデルながら、表情が少しずつ違うんです。だから、外で撮る時は明るい表情のヘッド、室内で静かな気持ちを表現したい時は別のヘッドに変えたりできる。いやー、凝るとキリない。」

「とにかく僕が一番言いたいのは、ドールは僕の一部だってこと。成都に来て、彼女たちと過ごす時間はすごく大切なんです。今回の出張はあと1週間ぐらいで終わるんで青島に帰りますけど、いつか成都にいらっしゃることがあったら、今度は火鍋でも食べながらドールについて語りましょう!」
審査員インタビュー(4)日本人参加者の窓口に:SAKITAN氏
実は今回のコンテスト、大阪在住のラブドールフォトグラファー「SAKITAN」氏も審査員として参加されている(※)。同氏のブログを通じて写真コンテストの存在を知った日本からの参加者もおり、urutoramanoubu氏が『オリエントドールで散歩日記』(https://www.ym6.com/thread-22750-1-1.html)で優秀賞を受賞されるなど、思わぬところで意外な交流が! SAKITAN氏に今回のコンテストの印象をうかがってみた。

※SAKITAN氏については、本誌2018年04月11日配信号で都築編集長が詳細なインタビューをされてます。http://www.roadsiders.com/backnumbers/article.php?a_id=1297

「もともとの文化が違うので、それがドールの衣装などにも現れているなというのが全体的な印象です。私服ではそれほどに違いは見られませんが、特別な衣装やコスプレになると、中国の宮廷服や三国志に出てくるような衣装を着せてみたり。一方でアニメっぽい衣装は日本の影響がまだまだ大きいと感じました。あとは、ユーザー側の性癖というか、趣味趣向をダイレクトに表した作品が日本よりも多かったと思います。さらに言うと、日本のフォトコンテストは応募者1名につき作品1点で勝負する場合が多いのですが、今回のコンテストでは一人で何枚も、それこそ10枚を超える枚数で応募してきて、そのひとつながりで物語を表現する方が多かったですね。日本と中国ではフォトコンというものの捉え方が違うのかも知れません。なので、日本から応募してこられた大部分の方は作品1枚だけを提出していたのですが、主催者側から最低でも2~3枚と言われて僕らがあわてる場面もありました。」

芸美娃娃によると、日本からの参加者は15名。SAKITANさんがご自身のブログで、今回の写真コンテストの詳細や応募方法を説明されており、そこで写真コンテストの存在を知って応募した方が多いという。
image2_57.jpg
日本からの応募作品『森の入り口』(作者:Lionさん)https://www.ym6.com/thread-22773-1-2.html

image2_58.jpg
日本からの応募作品『My Family』、作者はHyodo Yoshitaka……って、もしかして「八潮秘宝館」の!?
https://www.ym6.com/thread-23045-1-3.html

image2_59.jpg
日本からの応募作品『私のパジャマ』(作者:Emeraldさん)
https://www.ym6.com/thread-23131-1-4.html
「もう少し今回のコンテストについて言うと、これだけ多くのメーカーが参加しているわりには、規模というか、応募者数が約80名(うち約70名が中国人)と少ないのが意外でした。それにしても賞品が豪華です。1位から3位までもれなくラブドールがもらえる。応募者数と賞品の数を考えると、5人にひとりは何かしらの賞品がもらえる計算になります。以前、日本のオリエント工業が主催した写真コンテストの場合は、同社のドールを使った作品のみという規定にもかかわらず百数十人が参加してましたから、今回の写真コンテストももう少し参加人数が増えてもいいはずですね。(参加者が少なかった)一因として考えられるのが、このフォーラム自体が会員制なので、登録しないとすべての作品は閲覧できず、自分が撮った写真もアップロードできないこと。それが面倒だったり、そもそも登録方法が分からなくて応募できなかった人もいるのかもしれません。(注:今回、日本からの参加者はSAKITANさんを通じて応募したため、フォーラムへの登録は不要だった)」
image2_60.jpg
コンテストの賞品にはSAKITANさんの写真集も!SAKITANさんは来年も引き続き写真展を行う予定があるそう。
「このフォーラムにはよく来て作品を見ていますが、乳首にはちゃんとモザイクがかかっていたりします。なので、ユーザー自身が敢えて作品の性的要素を抑えていることも考えられます。でもこの点については日本も同じで、自分のドールを娘のように思っている人はR18の写真を撮ったとしてもネットには上げないことがあります。娘の裸を人目に晒すなんて、という考えですね。」

ラブドール写真家として中国の愛好家からも一目置かれるSAKITANさん。このSAKITANさんを審査員として招いて写真コンテストを開催してしまう、フォーラムの中国運営陣の意欲も素晴らしい。
愛好家インタビュー・夫婦にとって大切な存在です:広州の主婦
image2_61.jpg
兎兎さんの作品『女神の堕』。今回のコンテストで見事クリエイティブ部門3位を受賞!

image2_62.jpg
『女神の堕』も15枚の組み作品。女神が堕落して力を失っていく過程を美しく描き出すストーリー。表現も細やかです!
最後に、写真コンテスト参加者の中から兎兎(トゥトゥ)さんにお話を伺ってみた。広州在住の32歳、自己紹介欄には「夫の影響でドールの世界に入りました」とのこと。

「取材受けるなんて緊張します! 私の普通語は広東語の訛りがあるかもしれないので、分からなかったらすぐ言ってね。えーと、ラブドールとの出会いは、実は最近なんです。今年の旧正月ごろ、ちょっと会社を離れていろいろ考えたいなって思って夫に相談したんです。そしたら、一生君の分まで稼ぐのは無理だけど、少しの間なら僕が養ってあげるからいいよって。それで、しばらくしたら夫がパソコンの画面で“こういう人形を買おうと思うんだけど、どうかな”って聞いてきたんです。めっちゃ可愛いし、夫には欲しいなら買えばいいよって勧めました。その時の私はまだ、ラブドールっていうものの存在を知らなくて、夫もドールの“使い方”とかまでは詳しく説明してくれませんでした。」

「ドールが送られてきたのは平日で、私が家で受け取りました。箱を開けたのも私。まだ箱に入っているドールをまずはスマホで撮って夫に送ってあげたら、それを彼はSNSに載せちゃったんですよ。後から知ったんですけど、けっこうみんなドン引きしたらしいです。」
image2_63.jpg
1年も経たないうちに4体(うち2体はコンテストの賞品)をお迎えしたという兎兎さんご夫婦。これは1体目の“莫離”。
「ラブドールってものすごく重いですね。うちで最初にお迎えしたコ、“莫離(モーリー)”って名前付けたんですが、29キログラムあります。私は体が細いこともあって動かすのもひと苦労。二階から下ろすとか、外で撮るのに担いで行くとかは夫でないと無理です。きれいに顔や体を拭いてあげたり、(色移りしないように)色の濃い服を着せる時にはパウダーをはたいてあげてからとか、とにかく色々お世話するのが大変ですが、夫とは“子どもが生まれた時のための練習だよね”って言ってます。確かに、子どもみたい。お世話したり写真に撮ったりしていると、確実に情がわいてくるし。フォーラムに写真を載せて、“メーカーHPにある写真よりいい”とか褒めてくれる人がいると、もうめっちゃ嬉しい。あーこのコがいてよかった!って思うんです。」
image2_64.jpg
2体目のドールはEXDOLL社のユートピアシリーズから。「身長は145センチメートル。特別セールの時にお迎えしました。2万元しないくらいだったかな。」ヘッドの商品名「麗(リー)」に合わせ、兎兎さんご夫婦は「茘枝(リージー)」と名付けてあげたそう。今回の『女神の堕』の主人公を熱演。
「今ではもちろん、私もラブドールの“本来の使い方”も分かってます。ラブドールには独身男性が楽しむものっていうイメージがあって、彼女ができたり結婚したりするとラブドールを売ってしまう人も確かにいるらしいですね。でも、それって私はドールにすごく不公平だと思う! だってドールは買う人の嗜好に合わせて、いろんなパーツを調整して、来てくれるわけでしょ。いわば、あなたのために作られた存在。それなのに、用が済んだらバイバイなんて悲しすぎます。私と夫の場合、うちらの関係はとてもうまく行っているんですが、私の顔とスタイルは夫が理想とするものとは少し距離があるみたいなのね。それで、夫はまずドールで“ヤル気”になって、私に向き合うという……。だから、そういう意味でもドールはとても大切な存在なんです。」

中国では過去の一人っ子政策や男児を重んじる風潮が影響し、現在は適齢期の男性の数が女性の数を大きく上回る(一説によると3000万人超)という。そのため、日本を含めた海外では「独身男性の寂しさを癒す存在として、中国ではラブドール産業が活性化!」という趣旨の報道が散見される。これについて兎兎さんに考えを伺ってみた。

「そういう見方があるのは理解できます。もともとラブドールってそういう使い方をするものだし。やっぱり、男の人ってストレスが多いから。結婚する前に車と家を準備してくれなきゃイヤっていう女の子はまだ多いし。私は逆に、男性の方が結婚や子供を持つ年齢に余裕があっていいなーとは思うんですけど。40歳手前で未婚でも、男ならまだまだ結婚するチャンスはあるでしょ。女なら出産も考えると結婚は難しくなるっていう。それでもとにかく、中国の男の人って特にメンツにこだわるから、経済的にも精神的にもストレスは多いと思うんです。だからこそ、そういうモヤモヤのはけ口としてラブドールを求める人が多いのかな。あと、本物の女の子って扱いが難しいでしょう。本心を察してあげなくちゃいけないし、気まぐれだし、怒るし、付き合えばそれはそれで新たなストレス源になる。だから敢えて独身を選んで、ドールがいてくれたらそれでいいって思う人の気持ちはすごく分かります。」

「独身男性の多さがドール産業の活況に直結しているっているのは、嘘ではないですが全部でもないです。だってウチも含め、私の周りには既婚男性でラブドール愛好家っていう人も何人かいるから。例えば、結婚して子供もいるけど、ラブドールを2体持っているドール友達。この男性の場合は奥さんとの関係がうまくいってなくて、それでドールが救いになってるみたい。不倫相手は特に欲しいとは思わないって。だから、ラブドール=独身男性の性欲のはけ口っていうよりは、社会とかライフスタイル、個人の嗜好が開放的になったからって考える方が、私にとっては自然です。」
image2_65.jpg
兎兎さんの旦那さんとドールのツーショット。「私が撮ったので、これは3人の思い出の作品なんです」と兎兎さん。心底、出来た奥さんだと思う。
「うちの場合、ドールを最初に買って来たのは夫で、撮るのも夫だったんです。それがある日、夫が撮っている時にドールの表情がうまく表現できてないのを見て、私がアドバイスしたんですね。体の向きを調節するとか、些細な部分なんですけど。そしたらすごくいい表情が撮れて。以来、私の方がセンスがあるってことになって、カメラは主に私が担当、夫はもっぱらドールの運び役になってます。でもさっきも言ったように、ドールがあることで、私たち夫婦の関係がすごくうまくいっているのは確かです。私たちは結婚してからずっと義父母と同居してるんですが、夫と二人だけの部屋を広州市内に別に借りてます。同居している家から電車とバスで1時間ぐらい。25平方メートルぐらいの小さな部屋で、そこがうちのドールたちの住処です。毎週末にここで過ごすのがすごく楽しい!」

うらやましいぐらいのラブラブぶりだ。兎兎さんによると、広州市だけでも相当な数のドール友達がいるらしい。これについて兎兎さんは以下のように分析して下さった。

「ドールのメーカーがある地域は、自然と愛好家が増えると思います。ドール好きの人の中には、ネットで見る情報だけでは物足りなくて、現物を見てから買いたいと思う人も多いんですよ。私たちもお店で見てから買うかどうかを決めます。中国の南寄りだと、やっぱり広州市が中心。近くに金三娃娃という有名なメーカーがあるんです。ドールのメーカーがあると、周辺に成人用品(大人のおもちゃ)のメーカーや店が多くなるらしくて、広州にももちろん、そっち系のお店がたくさんあります(注:広州市はもともとアニメ・漫画フェアで有名。大人のオモチャ展も毎年開催されている。)。北寄りだと、EXDOLLがある大連市が中心になっているはずです。だから北京を含めて北の方にも愛好家の友達がいます。北と南の中間、例えば上海なんかは、私の印象ではドール愛好家は少ない感じ。」

兎兎さんのドール友達の間では、日本製のドールはかなり評判がよいらしい。「私の新しい仕事が決まったら、今度は日本のドールを買いたいねって夫と話してるの」という彼女。スイートな物言いに加え、夫を立てつつ二人の世界を積極的に築きあげていく聡明さを備えた、イイ女である。
終わりに:
今回の写真コンテストを通じ、中国の愛好家の方々とお話しする中で印象的だったのは、皆さんとドールとの関係だった。作品や映像からだけ見えるものよりさらに一歩踏み込むと、彼たち彼女たちの心はとても細やか。その度合いは繊細さを自負する日本人にも負けず劣らずだ。ラブドールと人々の関係と、そしてその表現方法がどのように深まっていくのか、これからとても楽しみなフィールドだと思う。
おまけ:ラブドールメーカー7社サイト紹介
今回の記事を作成する過程で、写真コンテスト協賛のラブドールメーカーのサイトを眺めていたら、けっこう楽しかったのでおまけとしてご紹介したい。値段も分かるし、たまに「ユーザーからの写真投稿」などもあり、見ていて飽きない。みなさんもぜひ、気になったメーカーのリンクをクリックしてみてください!

金三娃娃(WMDOLL ジンサンワーワー)
ホームページ:http://www.wmdoll.cn/
所在地は広東省中山市。同社のドールは全て輸入物のTPE素材を使用、人体に近い骨組みを採用することで「人間の動作やポーズの85%以上をそっくり真似ることができる」という。
image2_66.jpg
金三娃娃HPのトップページ。

image2_67.jpg
同社ドール愛好家の作品『我的食物』。女体盛りと言うべきか。

image2_68.jpg
この果物はナツメ。生のものがめちゃ美味しいが、このようにドライフルーツにしたものが一般的。鉄分が多くて体にいい。
精霊人偶(ELFDOLL・ジンリンレンオウ)
ホームページ:http://www.elfdoll.cn/
深圳市のメーカー。EU規定適合の安全安心な素材を使っているほか、「同業者の3倍の時間をかけて顔づくりをしています」とのこと。
image2_69.jpg
精霊人偶社の新製品・洋子。同社ドールはだいたい4000元ほど。
奇她娃娃(QITA)
ホームページ:http://www.qita.love/
遼寧省のメーカー。会社案内によると、もとは蝋人形作りで名を馳せた「瀋陽金図設計」という会社が元になっており、そこにITに精通したメンバーを投入して「川上から川下まで一貫した」システムを備えているのが特徴。
image2_70.jpg
HPでは人間から型取りする様子なども紹介されていて、面白い。
EXDOLL(元dsdoll)
ホームページ:http://www.exdoll.com/
遼寧省大連市にあるメーカー。「最先端ラブドール製造工場」として日本のメディアでも多く取り上げられている。
image2_71.jpg
EXDOLLサイトのトップページ。11月11日の中国独身デーに向けたセール開催中!人気ドールの復刻モデル。
叁卉娃娃(sanhuidoll)
ホームページ:http://www.sanhuidoll.com/
広西チワン族自治区南寧市のメーカー。日本から経験を積んだ技術者を招き、日本の技術を取り込んだ安全で自然に近い感触とフォームが特徴。
image2_72.jpg
トップページなのにモザイクが……かえって妖艶さを醸し出している。
人造人科技(RZRZN)
ホームページ:http://www.rzrzn.com/
広東省東莞市のメーカー。高い技術を持つ彫刻家をメンバーに迎えるほか、最新の3Dプリンターを導入、伝統性と現代技術を組み込んだパーフェクトなアンドロイド作りを目指す。
image2_03.jpg
人造人科技のHPより、同社が販売するアンドロイド「篠原唯」(18888元)。身長160センチ、体重27キログラムの16歳、趣味は手芸。
尚魅娃娃(SMDOLL・シャンメイドール)
ホームページ:http://www.sm-doll.cn/
広東省中山市のメーカー、2015年設立。オール手作り、320の工程を経て作り出される
ドールの価格は1万元超と他社より高め。
image2_74.jpg
種類が豊富!


本メルマガの購読、課金に関するお問い合わせは、[email protected] までお願いいたします。

ROADSIDERS' weekly
■ 公式サイト: http://www.roadsiders.com
■ Facebook: https://www.facebook.com/ROADSIDERS
ご意見ご感想はFacebookページに書き込んでください!

■ 発行責任者:都築響一
Twitter : @KyoichiT
Facebook : https://www.facebook.com/kyoichitsuzuki

■ 運営会社:テンポプレス(合同会社蛤)
※本メルマガに掲載される記事の著作権は発行責任者に帰属しますが、ツイッター、Facebook、ブログでの引用やご意見は、おおいに歓迎いたします。
※本メルマガの発行日は第1~第4水曜日です。ゴールデンウィーク、お盆、年末年始等には、適宜、合併号を発行致します。
参与人数 3 金钱 +50 收起 理由
admin + 20 很给力!
qazwsxqwerq + 20 别有一番感受
白老师 + 10 古井小姐辛苦了

查看全部评分总评分 :  金钱 +50

楼主随机推荐
回复

使用道具 举报

精彩评论14

正序浏览
白老师 发表于 2018-12-20 01:56:46 | 显示全部楼层
古井女士 辛苦了
楼层回复(0) 收起
心若向佛、已至灵山
回复 支持 反对

使用道具 举报

lanbaixihua 发表于 2018-12-20 02:15:22 | 显示全部楼层
我看不懂日文
楼层回复(0) 收起
回复 支持 反对

使用道具 举报

mizukidaisuki 发表于 2018-12-20 09:16:27 | 显示全部楼层
日本人就是细致,能写这么多
楼层回复(0) 收起
回复 支持 反对

使用道具 举报

qazwsxqwerq 发表于 2018-12-20 09:36:18 | 显示全部楼层
恩,感觉对我最有用的就是下面把几个娃厂究竟在哪给知道了......
楼层回复(0) 收起
回复 支持 反对

使用道具 举报

佐岸 发表于 2018-12-20 09:49:59 来自手机 | 显示全部楼层
我也看不懂日文
楼层回复(0) 收起
回复 支持 反对

使用道具 举报

Mark88 发表于 2018-12-20 12:11:06 | 显示全部楼层
赞一个
楼层回复(0) 收起
回复 支持 反对

使用道具 举报

苍山雪兔 发表于 2018-12-20 17:14:59 | 显示全部楼层
吉井女士辛苦了坚持用有道翻译,勉强看完全文了~
楼层回复(0) 收起
回复 支持 反对

使用道具 举报

草履虫 发表于 2018-12-20 18:21:29 | 显示全部楼层
谢谢分享
楼层回复(0) 收起
回复 支持 反对

使用道具 举报

最爱大长腿 发表于 2018-12-20 20:23:10 | 显示全部楼层
谢谢分享  辛苦了
楼层回复(0) 收起
回复 支持 反对

使用道具 举报

守护♀娃娃 发表于 2018-12-20 20:48:33 | 显示全部楼层
赞!
楼层回复(0) 收起
回复

使用道具 举报

hewenwen 发表于 2018-12-21 18:30:51 | 显示全部楼层
膜拜大牛!
楼层回复(0) 收起
回复 支持 反对

使用道具 举报

Brother 发表于 2018-12-21 23:58:12 | 显示全部楼层
用翻译插件机翻,看得蛋疼无比……
楼层回复(0) 收起
回复 支持 反对

使用道具 举报

無銘曉鏃41 发表于 2019-1-1 20:58:28 | 显示全部楼层
看不懂
楼层回复(0) 收起
回复 支持 反对

使用道具 举报

zcy111 发表于 2019-1-26 18:04:02 | 显示全部楼层
看不懂
楼层回复(0) 收起
回复 支持 反对

使用道具 举报

使用 高级模式 (可批量传图、插入视频等)
您需要登录后才可以回帖 登录 | 立即注册

本版积分规则

回帖奖励

[详情]

  • 【重要通知】关于整顿恶意灌水及无意义的回帖。
  • * 每天自己主题被回复3次可获得额外5金钱奖励。
  • * 每天回复他人主题3次可获得额外3贡献的奖励。
  • * 奖励每天都可领取,一定要多参与论坛讨论哦。
  • * 同一主题的重复回复不计。

  • 7关注

    376粉丝

    821帖子

    会员达人更多+
    商家活动更多+
    推荐商家






    热门推荐

    更多+

    最新信息

    更多+
    Copyright  © 2016-2019  艺美娃娃     ( 粤ICP备17120453号-1 )